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代表取締役社長
株式会社トレジャー・ファクトリー 代表取締役社長 野坂英吾

2023年11月

物価高、サステナブル消費、インバウンドの回復を背景に
通期業績予想と期末配当予想を上方修正、過去最高益を目指す

株主の皆様、トレジャー・ファクトリーへの投資をご検討されている皆様へ
この度はトレジャー・ファクトリーへ投資いただき、またはご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

2024年2月期上半期はリユースへの需要が高い半年でした。前期から続く物価高に伴い、「持っているものを売って換金したい」、「できるだけ安く良いものを買いたい」というお客様の節約志向の高まりを背景に、販売・買取の両方を伸ばすことができました。

2024年2月期第2四半期累計の売上は158億円(前年同期比23%増)、連結経常利益は14億円(同42%増)を超え、7月に上方修正した中間予想を上回ることができました。これを受けて、第2四半期決算発表のタイミングで、通期業績予想と期末配当予想の上方修正を行いました。当期通期でも、過去最高益を十分達成できる見込みです。

毎年業績を伸ばすことができている要因は、仕入の好調と営業利益率の伸長です。仕入は、新店出店による認知度向上もあり、店頭買取が30%増加し、さらに、宅配買取や出張買取も20%~30%の成長を持続しております。
仕入が増えたことで、商品の量・バラエティが豊かになり、販売の好調につながっています。物価高も背景に客数が増加したほか、単価の上昇にも取り組むことで売上を伸ばし、増収効果が営業利益率、経常利益率の改善につながっています。

サステナブルな消費スタイルへの志向も強まり、リユースに対する追い風は継続しています。前期は10月中旬に海外からの渡航規制が解除され、そこからインバウンドの回復による売上増加も見られています。当期は為替の影響もあり、もう一段さらに伸びていく可能性もあると考えます。インバウンド需要に応えるために、引き続きブランド品やラグジュアリー品の強化に努めていきます。

今年10月にはアクオ株式会社を当社グループに迎え入れました。アクオは名古屋を地盤に、中古ゴルフ専門店のゴルフキングなどを直営で10店展開する会社です。当社グループではすでにゴルフキッズ(直営1店、FC14店)を展開し、店頭でのリユース品の売買強化や、自社ECサイトでの販売強化などに取り組み、成果を出してきました。

今後は、ゴルフキッズのノウハウをゴルフキングに注入し、ふたつの業態でシナジーを発揮させながら、直営のゴルフ業態の出店加速、EC上での販売力強化にも注力していく方針です。

出店状況は第2四半期終了時点で、出店12店・移転1店と順調で、下半期はさらに12店の出店が固まっています。子会社での出店も順調で、各事業バランスよく店舗数を増やしています。
展開地域の拡大や、12業態にまで広がった業態の多様化に伴い、今まで以上に好立地の物件も獲得できるようになっている手応えを感じています。

中期成長戦略として、5つの方針「リユース事業の成長」「新規事業への投資」「海外市場での成長」「M&Aによる成長」「DX投資による成長」を掲げています。

事業成長の中核はリユース事業の成長です。当面は、年間25~35店のペースで出店エリアを拡大しながら、出店数の増加を目指します。
さらにリユース周辺事業を強化して、リユースのプラットフォームを構築し、当社だけでワンストップのサービスを提供できる体制を整えて収益獲得機会を増やします。 海外市場では、タイはすでに利益体制を確立し、当期後半には4号店の出店を予定しています。台湾も2号店の出店に向けて動くフェーズに移行しつつあります。

M&Aによる成長では、引き続きリユース事業が主な対象となります。地域補完、または当社が強化したい専門カテゴリーが補完できるような業態が対象です。また、M&Aによってリユース周辺事業を強化することも検討しています。

DX投資については、自社でシステム部門およびシステム開発のグループ会社を保有していますが、アプリを起点とした顧客のユーザビリティの向上などに焦点を当て、DX活用を進めていきます。

当社グループでは、複数の業態や事業の展開によりお客様に提供できるサービスを増やして、顧客価値を最大化し、今後の持続的な成長を実現していきます。株主の皆様、当社への投資をご検討されている皆様には、引き続きご期待とご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。